はじめに
こんにちは。末永です。
チャットボット案件に仕事でかかわるようになって、AIチャットボットを作成するには色々な知識が必要だということを知りました。たとえばIBM WatsonのAPIであるAssistantを使えば、チャットボットの中身を作ることは出来ますが、実際に動かすためには、フロントエンドとバックエンドの技術も必要です。
個人でチャットボットを作るために、以下の過去記事でも、Node.jsアプリを使ってSlackボットを作っていましたが、自分のPCでNode.js開発環境を作るのは結構手間で、「どうやって環境を作ればいいの?」と思われる方も少なくないのでは???と思い、今回記事にしてみました。
チャットボット構築のロードマップ
まず、チャットボットを作るにあたって、どういった知識があるとよいのかというものを纏めてみました。
黄色の部分はIBM Cloud上で操作可能なAssistantを使った作業です。Assistantでの作業については割愛して、今回はミドリ色で囲ったwebアプリ構築のための環境作りをメインとします。
webアプリ開発環境用アプリケーションインストール
今回、Node.jsのアプリ作成に必要なアプリケーションをインストールします。インストールするものは以下の3つです。
・Visual Studio Code(https://code.visualstudio.com/)
・Node.js(https://nodejs.org/ja/)
・Yarn(https://yarnpkg.com/ja/)
まず、webアプリをコーディングするためのエディタとして、Visual Studio Codeをインストールするため、Visual Stadio Codeのページを開きます。Download for Windowsをクリックしてファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードが完了後、exeファイルを実行してVisual Stadio Codeをインストールしてください。
次にNode.jsをインストールするため、Node.jsのページを開きます。特にこだわりがない場合は、推奨版をダウンロードして下さい。
.msiファイルのダウンロードが完了後、インストールしください。
インストールが完了した後、自身のPCの環境変数にNode.jsのパスを通す必要があるため、インストールしたフォルダのパスを環境変数のPATHに追加してください。
最後にYarnのインストールを行います。Yarnのページへ進みYarnをダウンロードしてください。
.msiのダウンロードが完了後、インストールを行い、Node.jsと同じく環境変数のPATHにYarnをインストールしたフォルダのパスを追加してください。
サンプルアプリ作成
「webアプリ開発環境用アプリケーションインストール」で必要なアプリケーションのダウンロードは終わったため、次は、ExpressというNode.jsで動作するwebアプリのフレームワークを使って、サンプルアプリを作成します。※Visual Studio Codeで作業を行います。
まずアイコンをクリックしてエクスプローラーの画面を開きます。
「まだフォルダーを開いていません。」と表示されるので、アプリを構築するためのフォルダをPCに作成し、フォルダを開きます。
今回はtestというフォルダでテンプレートを作成します。
フォルダが開けたら、次はコマンドプロンプトを開きます。
Yarnを使い、expressと、express-generatorをインストールします。
コマンド:Yarn add express
コマンド:Yarn global add express-generator
expressのインストールが完了できれば、次はサンプルアプリの作成です。expressにはテンプレートがいくつか用意されているので、ejsを使用したテンプレートを使用します。
コマンド:express -e testapp
※testappというのはアプリ名のため、好きな名前で作成してください。
コマンドが終了すると、testappというフォルダが作成され、その下にサンプルアプリが配置されます。
以上が、自分の端末にNode.jsのアプリケーションを作成する環境と、サンプルアプリの作り方です。
最後に
Node.jsを使えば、IBM CloudのAPIを使用したwebアプリケーションの構築も可能になります。是非、ご自身のPCにNode.js開発環境を構築してアプリを作ってみてはいかがでしょうか。
執筆者プロフィール
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IBM Watsonを活用したチャットボットや文書検索など、今まで触れてこなかった新しいことに関わってます。
最近はNode.jsだけではなくPythonも勉強中です。