DXを加速するデジタルサイネージ活用事例

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はじめに

こんにちは。tdiソリューション企画部の西田です。

私たちは、当社が提供する、クラウド型のデジタルサイネージ管理システムであるDAiS Signage(ダイス サイネージ)のサービス展開・機能改善に日々取り組んでいます。

DXとデジタルサイネージ

デジタルサイネージとは、ディスプレイなどの電子的な表示機器を使って情報を発信するメディアのことです。近年、屋外・店頭・公共空間・交通機関など、あらゆる場所でデジタルサイネージを見る機会が急速に増え続けていることは皆さんも感じているのではないでしょうか。デジタルサイネージは施設や店舗のDX化にとても有用なツールの一つです。

今回、私たちのDAiS Signageを活用したDX事例についてご紹介します。

店舗DXを加速する導入事例

家電量販店様で導入いただいている事例を通して店舗のDXを推進するデジタルサイネージ活用をご紹介します。

こちらの事例で注目頂きたいポイントは2つになります。

大規模なデジタルサイネージ管理の一括化を実現

クラウド型デジタルサイネージのメリットの1つとしてあるのが、すべてのサイネージデバイスを1台のパソコンで管理することが可能となる点です。複数の拠点でデジタルサイネージを活用する場合や、大型店舗などで複数台活用する場合にとても効率よく管理することができます。

運用管理作業で発生するコンテンツ更新作業を例にしますと、従来型のデジタルサイネージでは、データを書き込んだSDカードなどを差し替えることでコンテンツを更新する方法をとっていました。そのため現地作業が必要で、タイミングよくコンテンツの更新を行うのが難しく、また、管理台数が多くなるほど、更新作業のためのコストが増加していました。

DAiS Signageでは、サービス上でコンテンツの受け渡し作業を安全に行い、そのままコンテンツの更新を実施することが可能です。あとから更新内容を修正する必要がでてきたとしても、パソコンから簡単に再更新することができます。コンテンツの更新に伴う作業を削減し、効率よく迅速にコンテンツの更新を行うことを可能にします。

実際に家電量販店様で、全国150を超える店舗でデジタルサイネージを展開し、合計10,000台を超えるデバイスを一括管理し、運用いただいています。

様々なプレーヤーを活用した空間演出

空間演出にデジタルサイネージが利用される実例としては、紙ポップのデジタルサイネージ化や、施設の出入口や店頭でのデジタルサイネージ設置などはすでに皆様もご覧になっていることが多いかと思います。
DAiS Signageでは、店舗のエントランスに天吊り式のディスプレイを2面連結したデジタルサイネージを設置し、店舗のCMキャラクターが登場したコンテンツなどを大画面で配信することで店舗やブランドのイメージを訴求に貢献します。
デジタルサイネージは、音や光、動きのある映像のコンテンツで五感に働きかけ、視認性が高く注目を集めやすいことがメリットです。空間演出にデジタルサイネージを利用し、集客効果を生み出し、お客様が知りたい商品の情報や興味をそそる内容を配信することで購買意欲促進に貢献します。

DAiS Signageをご利用いただいている店舗では様々なタイプのプレーヤーをご利用いただいています。
ディスプレイとセットトップボックス(以下、STB)だけでなく、タブレットやスティックPC型でもご利用されています。

タブレットタイプのデジタルサイネージ利用例

 

モニター4面を連結したマルチディスプレイでの利用例

ディスプレイも複数のディスプレイを連結したマルチディスプレイによる超大型デジタルサイネージや横長ディスプレイなど、多種多様なサイネージ機器を組み合わせることで、店舗の理想の空間演出を実現します。

施設・建設現場DXを加速する導入事例

建設現場においても、感染症対策と効率化や省力化によってより少ない人数でより大きい成果を上げることが求められている背景から、ITの力を借りてDX化を進める流れが大きくなっています。ここでは建設現場のDX化の手段の1つとして「朝礼看板のデジタル化」を中心に施設・建設現場DXを推進する活用をご紹介します。

建設現場では、巨大な看板を設置し、作業員に向けて、朝礼時には図面を共有しながらその日の作業内容の確認を行い、日中では、安全注意喚起の情報共有を掲示しています。
これまでは多くの現場が紙媒体で掲示物を作成し、時間帯や更新の都度張り替えて運用していました。それを、当社のDAiS Signageをご活用いただき、作業員に向けて天気情報や作業情報などの情報共有にご利用いただいています。

屋外に設置したLEDディスプレイを活用し、朝礼看板をデジタルサイネージ化した例

情報共有にかけるコストの削減

大きな現場ほど共有しなければならない情報が多いため、必然的に紙媒体では掲示物の量が多くなります。つまり、その分だけ印刷する手間や掲示する手間が増大します。また、現場が大きくなるほどに人の出入りは激しくなり、作業員全員に周知徹底するための労力も必要となるでしょう。デジタルサイネージを活用することで印刷する手間がなくなり、掲載もパソコン1台で簡単に行うことが可能となります。また、大きなディスプレイを使用することで一度に多くの作業員に掲示内容を見せることが可能となります。

感染症対策に加えて訴求力の向上

関わる人数が多くなるほどに、感染症対策のためのソーシャルディスタンスの確保によって、最後尾の作業員は以前より遠くの場所から朝礼看板を見なければならなくなっています。屋外用の大型LEDディスプレイであれば、紙媒体よりも遠くの場所の作業員にはっきりとしたコンテンツの内容を届けることが可能です。動画や音声のコンテンツを活用することでより直感的に訴求することも可能となります。

通信回線を敷設するのが難しい施設でも簡単に導入が可能

建設現場では、通信回線を敷設していないことが多く、通信回線を引き込むとしても1ヶ月ほど要してしまうことから、通信型のデジタルサイネージの導入は容易ではありませんでした。

DAiS Signageでは、無線通信の他にLTE通信にも対応しています。導入を検討する施設や現場に新たに通信回線を敷設することなくデジタルサイネージの導入が可能となっています。デジタルサイネージの導入に必要なのは電源設備とディスプレイのみ、ということです。

おわりに

今回は、DAiS Signageのサービス展開・機能開発に携わってきた側の視点からDXを推進するデジタルサイネージの活用事例とともにDAiS Signageの特徴を紹介しました。

デジタルサイネージの市場はこれからも成長していくと思います。その流れに置いて行かれないように、また、私たちもデジタルサイネージを通じてさらなる価値提供ができるように、DAiS Signageのバリューアップに取り組んで行きます。

出典

経済産業省 DXレポート2.2

お問い合わせ先

執筆者プロフィール

Nishida Yuya
Nishida Yuyatdi ソリューション企画部
入社から現在に至るまでDAiSを中心に携わってきました。
開発業務とプリセールス業務を担当し、日々奮闘中しています。
目下の目標はクラウドスキル(特にAWS)を伸ばすことです。
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