ERPとは
ERP(Enterprise Resource Planning(企業資源計画))とは、全世界で導入が進んでいるソリューションで会計・販売・生産・購買・在庫・物流など、企業の情報を一元管理し経営や情報管理の効率化をする手法のことを指します。
以前は部門や業務ごとに別々に販売システムや購買システム、経理システムが存在していて個別に運用保守をしていました。そのためシステムごとに情報を入力・処理する必要があり多重入力など多くのムダが生まれていました。
ERPパッケージではすべての情報が一元管理されるので発注し入荷されれば在庫や仕訳の計上がリアルタイムに行われます。その後、発注情報にもとづいて支払いの処理も行えます。このようにすべての業務がリアルタイムに連携し一元管理され効率化されます。
ERPパッケージ
ERPパッケージは、海外製では「SAP S4/HANA」「ORACLE E-Business Suite」「Microsoft Dynamics AX」など、国内製では「富士通 GLOVIA」「ワークスアプリケーションズ COMPANY」「東洋ビジネスエンジニアリング MCFrame」「OBIC7」などがあります。その他にも、オープンソースの「iDempiere」などもあります。
以前は海外製は日本の特殊な商習慣に対応していないことがデメリットとしてあがりましたが今では改善されてきています。国内製は日本の特殊な商習慣に対応していますが多通貨・多言語や海外の法制度に弱いなど、パッケージによってメリットやデメリットがあります。
最近ではERPパッケージにもAIを組み込むことによる更なる効率化や、モバイル端末からのアクセス対応などにより、利便性も高くなっています。
今回は一般的なERPについて記載しました。
次回は失敗例から考える失敗しないERP導入方法論について記載する予定です。
執筆者プロフィール
- 設計・開発を経験し業務知識を蓄積、基幹システム刷新プロジェクトにて要件定義から導入、稼働後の安定化支援を経験。「お客様の立場にたって考える」ことを信条に日々精進
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